輸入車メンテ メンテの基本、オイル交換って大事。
こんばんは。
believe本部事務所より事務作業が終わってスッキリしているリョウです。
明日にはまたW124が入ってきそうです。
弊社には本当によくW124が入庫してきますが、さすがに『生き残っている車』を維持しているオーナー様のお車は本当に大事にされている車両が多いです。
お車を大切にされている方ほど拘るメンテ...それがオイル交換です。
メンテナンスの基本中の基本です。
しかし、基本であるからこそ奥が深いというものです。
本日、オイル交換をした車両がありまして、オーナー様に伺ったところ『かれこれ1万キロ以上はオイル交換していない』との事。
...という訳で、早速オイルを抜いてみます。
劣化したオイルはどんな色になっているかは容易に想像できると思いますが、そのお車から、これまた立派(?)に使い込まれたオイルが出てきました。
もはや真っ黒です。
どこぞの某セルフスタンドのアナウンスで『オイルは車の血液♪』なんて言っていますが、そもそもオイルが劣化したものを使い続けるとどんなマズイ事があるのでしょう?
基本的にオイルは『潤滑』『気密性の保持』『錆防止』『冷却』『洗浄効果』の役割があるわけですが、これらが燃料・ブローバイガスの混合、酸化、機関運動によっての分子構造の崩れなどで粘度が低下して上記の役割に支障をきたします。
つまりオイルに端的に求められる油膜すら作り出しにくくなり、エンジン本体に負担をかける訳です。
難しい話になるといけませんで、分かりやすい部分で説明すると、エンジン内部では駆動すると金属ピストンはシリンダーと呼ばれる金属の筒の中を上下運動(一般的なエンジンは)します。
単純に金属同士が擦れ合う環境なのですが、その金属摩擦を防いでいるのがオイル君なのです。
金属摩擦を防ぐには適度な油膜が必要となりますが、オイル君が歳をとってしまうとその油膜が生み出しにくくなってしまうのです。
油膜が出来ないとピストンとシリンダーの間のわずかな隙間を塞ぐ事が出来なくなり『気密性の保持』も期待通りの効果は出にくくなります。
根つめて本格的な話になると非常に長くなるので割愛しますが、ピストンとシリンダーの部分だけ見てもオイルの重要性はかなり高いものであると分かって頂けると思います。
皆様はオイル交換をする際に、面倒無いし気軽に出来るからとガソリンスタンドの店員のお任せでオイルを選んでいませんか?
基本的にはメーカー指定の粘度を守る事になってきますが、年式が古いお車や走行の多い車にとってのオイル選びとしては、それがベストな選択とは言えない場合があります。
先ほど、申し上げた通り、エンジン各部も金属部品である以上、磨耗・劣化しますので、一般的な認識の粘度では合わない事があるのです。
オイルといっても様々な種類、粘度がありますので、信頼できる整備士がお知り合いにいらっしゃれば、ご自身のお車とオイルの相性についてアドバイスを聞いてみる事も一つのお車の維持には良い方法かも知れません。
ちょっと難しい話になってしまいましたが、オイルについてほんの少し語らせて頂きました。