ベンツ修理 E55のエンジン・ミッションマウントとブレーキパッド交換。
こんばんは。
今日の名古屋は突然の夕立でした。
一気に土砂降りの雨が降って洗濯物を干していた奥様方は困られたのではないでしょうか...。
いきなりの雨でブルーな気持ちになってしまうところではありますが、気を取り直して参りましょう!!
本日はW211のE55AMGのメンテ内容をご紹介致します。
以前のブログで登場したSL55AMGと同じく、スーパーチャージャー搭載の暴れん坊です。
0-100Km/hを4.7秒(資料によっては4.5秒)で到達させる当時のセダンでは最速の部類に入るモデルでした。
入庫された理由につきましてはエンジンマウント・ミッションマウント、ブレーキパッドの交換です。
まずはエンジンマウント・ミッションマウントについてですが、わざわざセットで表記しているのは、2つ同時に交換する方が作業上、2つ別々のタイミングで交換するよりもそれぞれに対しての作業時間が短くて済み、工賃もその分安く出来るからです。
因みにエンジンマウント・ミッションマウントはその名の通りエンジンとミッションを支えている部品です。
エンジンもミッションもそれなりの重量があり、尚且つ熱にさらされている中で支える訳ですから、劣化も当然の様にします。
この車両は乗ってエンジンをかけた瞬間に揺れの大きさを感じます。(座ってみてのお尻の下からの揺れが特に)
ハンドルからの振動も感じ、走らせてみると変速の際に妙な違和感があり、思わず『ミッションが逝かれたか?』と勘違いさせる程です。
実際にエンジンマウントとミッションマウントを外してみると...。
あちゃー...どっちも劣化が激しく、エンジンマウントに至っては中からオイルが漏れてきます。
こうなってしまうとエンジンの振動を吸収出来なくなり、もろにその揺れを車体に伝えてしまいます。
勿論、交換させて頂きまして、振動の非常に少ないV8エンジン搭載車らしいスムーズなE55に戻りました。
日々乗っていると車体の振動が乗り始めた当初より大きくなっていることに気づかないと思います。
特に中古車の場合は記録簿があるお車は良いですが、前オーナー様のメンテ記録が残っていないお車もありますので、是非、今一度お車の振動について注視してみて下さい。(走行していなくても、中古車店の売り場で放置しているだけでも劣化します)
いきなり壊れる部品では無い=気づかぬうちに劣化していく...正しくマウント類はそんな部品です。
しかし、劣化したマウントから新しいマウント交換すると劇的に乗り心地が戻せるので、乗り心地の良さを求められるオーナー様は是非、気にしてみて下さい。
異常な振動は各部品、計器に悪影響を与えますので、連鎖的故障を起こさない為にも、早めの点検をお勧め致します。
次はブレーキパッドの交換ですが、ノーマルラインのモデルのブレーキとは違い、W211のE55はキャリパーにこそAMGと打たれていますが、実際の中身はイタリアの名門『ブレンボ』のものですので、当然、パッドもノーマルモデルのものでは使えません。
その証拠にディスクローターもノーマルのものと比べるとかなり大きいです。
対応しているパッドを選択し交換させて頂きました。
ブログで書く分には楽そうですが、W211のE55のマウント類を交換するのにはマフラーを下ろさないといけないので、結構大変です。
オーナー様、各所をリフレッシュして復活したE55でまた快適なドライブを楽しんでください!
有難う御座いました!