believe Importcar maintenance factory

インポートカーメンテナンスファクトリー【believe】

ベンツ格安メンテ W168のリミッターが走行中、勝手にかかる??

今日は比較的涼しい過ごしやすい一日でした。

 

秋の足音が聞こえてきそうですが、各地で天災が続いておりますので、まだまだ気象予報には気を配らなければなりませんね。

 

因みにbelieveは月曜日定休で御座いますので、弊社定休日でのお問い合わせなどはinfo@g-0801.co.jpまでメール頂けましたら幸いで御座います。

 

さて、今回は故障車両の緊急入庫で御座います。

 

先日、問い合わせが有り『走ってたら突然ESPとエンジンチェックランプの2つの警告灯が点いて、50キロ以上のスピードが出せなくなった』との事。

 

クルコンやリミッターのスイッチは一切触っておらず、エンジンを何回も掛け直してもその症状は出るそうです。

 

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簡単に言うと、勝手にリミッターが掛かった状態という事ですね。

 

画像に載っているのがクルーズコントロール&リミッターのスイッチです。

 

使った事がある方も多いと思いますが、クルーズコントロールは設定速度以下にならない様に自動制御でアクセルをコントロールし、速度を維持する機能。

リミッターはその反対で設定速度以上、どんなにアクセルを踏んでも速度が出ないように制御する機能です。

 

初めにお話を聞いたときは『???』と頭が?だらけでしたが、エンジンチェックランプが点いてる以上、走行不能になると非常に怖い...早目の対処が必要なので、緊急入庫。

 

まず私が近所を走って入庫車両の症状の確認をしようとしたら...あれれ????

リミッターは勝手に掛からず50キロ以上すんなり出ました。(しかもESPの警告表示は消えていた)

 

故障している事は分かりますが、時間が経つと異常の度合いが変化してしまう、少々タチの宜しくない状況です。

 

テスターにかけると、ESPの故障コードが入っており、工場長は『ストップランプスイッチの故障』と判断しました。

 

この手の故障は異常状態の不安定さも相まって、非常に故障箇所の診断が難しいものですが、ここで発揮されるのはやはり経験ですね。

 

実際にW168のクルコン装備車両はストップランプスイッチへの信号を送る間にクルコンとリミッター回路をかましており、ストップランプスイッチが逝かれてしまうと同時にクルコンとリミッター回路の信号にイタズラをしてしまう事があるとの事。

 

ストップランプスイッチ自体は非常に安い部品ですので、早速交換し、無事に元の快適なドライブが出来るW168に戻りました。

 

その他、点火系の軽度な異常も発覚致しましたので、部品発注をして、後日メンテさせて頂こうと思います。 

 

今回と同じような回路構図を持った車両が他にもあるとの事ですので、もし同じ症状が愛車に起こったら今回のブログの内容が活かせるかもしれません。

 

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